スキンケア

副作用も?かずのすけ「ハイドロキノン」によるシミ対策を危険視

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白斑の副作用が社会問題になり、今では使われなくなった美白成分に「ロドデノール」があります。

では、ロドデノールのような危険な成分が使われなくなった今、私たちが手にすることができる美白化粧品は全て安全と言い切れるのでしょうか?

この点について、美容化学者の"かずのすけ"さんは、現在でも副作用のリスクが高い、危険な成分は存在しているといいます。

それは、「ハイドロキノン」です。

じつはロドデノールとハイドロキノンは化学構造が酷似しており、浸透性や細胞毒性もかなり近いのです。
(かずのすけ著「化学者が美肌コスメを選んだら」(三五館)、p75より)

かずのすけさんは、通販などで濃度2%ほどのハイドロキノン配合クリームが販売されており、医師のアドバイスなしで使われている現状を危険なものととらえています。

>>かずのすけの見解は?ハイドロキノン以外の美白成分とおすすめ化粧品

かずのすけはハイドロキノンをどう見る?

かずのすけさんは2015年1月24日付けの自身のブログでハイドロキノンについて語っています。

その中で、ハイドロキノンについて、

恐らく現状市場流通している美白剤の中では最も効果の大きいものです。

としながらも、

効果は確かですがそれに対する副作用の懸念が大きすぎて一般消費者向けに大々的に売り出すのは危険すぎるのです。

としています。

特に、医師の監視から離れて用量用法が守られないまま多くの人が利用するようになった場合が怖いといいます。

「第二のカネボウ白斑事件につながる可能性は決して低くない」と、かなり厳しい見方をされていました。

ハイドロキノンとはどのような成分なのでしょうか。

副作用が心配される美白成分「ハイドロキノン」

ハイドロキノンは厚生労働省が医薬部外品の成分として認めていないものです。

美白効果は最も強力なのに、認められていないというのは不安材料ですよね。ハイドロキノンの効果と副作用について見ておきましょう。

ハイドロキノンの効果とは

美白というのは、美しさを求める私たちの願望。しかし、「白いから美しい」という美意識は少なからず不自然なものでもあります。

というのも、メラニン色素の沈着による日焼けも、シミも、そうすることで肌を守るための身体の機能。これを白に戻すというのは自然に反しています。そのようなことができるのは劇薬しかありません。ハイドロキノンはまさに『毒をもって毒を制す』ような劇薬です。

たとえば、セラミド配合の美容液で肌を保湿する場合と比べてみましょう。セラミドは私たちの肌の角層にもともと含まれているもの。肌のバリア機能を保つために必要だから、私たちの体にはセラミドを作り出す機能があります。このようなセラミドを化粧品で補うことは、もともとの体の働きに反してはいません。

一方、ハイドロキノンはもともとの体の働きに反するものです。肌が黒くなったりシミができたりするメカニズムはこうです。肌は表面から表皮、真皮の順に層になっています。表皮は外部の刺激から体を守るバリア機能を担っています。そして、日焼けもシミも肌を紫外線から守るためのものです。

肌の細胞は、表皮の一番底にある基底層で生まれ、成熟しながら肌表面に上がっていき、最後は角質となって死にます。基底層にはメラニン色素を出すメラノサイトがあります。刺激を受けたメラノサイトは、メラニン色素を肌細胞に植え付けます。そして、このような肌細胞がたくさん肌表面に上がってきたときに黒くなったり、シミになったりします。

ハイドロキノンがすることはといえば、メラニン色素を植え付けられた肌細胞を漂白すること。さらに、基底層にあるメラニンも酸化させて殺し、このとき基底層そのものにも傷をつけます。ハイドロキノンで肌が白くなるメカニズムというのは、肌にとってはかなり強引なアプローチ。劇薬と呼ぶにふさわしいのです。

ハイドロキノンの副作用とは

ハイドロキノン入りの化粧品は、いわば美白ケアの最先端のアイテム。新しい技術のように感じられるかもしれませんが、実はハイドロキノン自体は昔からあります。

日本では昭和の初めに化粧品の原料として使われていましたが、トラブルがあり使われなくなりました。

もちろん現在の進歩した技術によって、昭和の初め頃とはハイドロキノンの品質も異なっていますが、もともとは危険性のある成分であることを知っておく必要があります。また現在でもヨーロッパの国の中にはハイドロキノンを化粧品に配合することを禁止しているところもあります。

ハイドロキノンについて、「アメリカでは一般的に使用されている」といった記載を見かけることがありますが、こうした情報は大変疑わしいです。調べた限りでは、アメリカの権威あるレビューにおいて、ハイドロキノン濃度1%以下なら安全だが、それ以上は安全ではないとする見解が示されたそうです。そして、処方されるハイドロキノン濃度は最大でも4%なのだそうです(一般化粧品の濃度は2%までとの説も)。

まとめ

かずのすけさんがブログでハイドロキノンの危険性について語ったのは、すでに4年以上前のこと。

その間に状況も変化しています。

アマゾンや楽天で「ハイドロキノン」で検索すれば、濃度5%のものは珍しくなく、10%のものでも簡単に購入できます。ハイドロキノンに副作用のリスクがあるとするなら、「化粧品は2%まで、医薬品でも5%まで」となっていた2015年当時よりも、リスクはさらに高まっていることになります。

ただ、実際にハイドロキノンを多くの人が利用するようになっても、大きな問題が起きていないということは、化粧品メーカーの努力によって安全な配合が可能になったということでしょうか? おそらくこれは楽観的すぎる見方といわなければなりません。

「まだ何も起きていないから大丈夫」と、高濃度競争が過熱していけば、いずれは本当に何かが起きてしまうでしょう。

ひょっとすると、ハイドロキノンには上手に活用していく道があるのかもしれません。その場合でも、少なくとも「化粧品は2%まで、医薬品でも5%まで」という、今ではあまり守られていないように見える基準に照らし、あくまでも慎重に使うことが大切に思えます。

ハイドロキノンに関しては、「どうせなら濃度の高い方にしておこう」といった安易な決め方はやめておきましょう。

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